我々が美味しいお肉を食べに行った話

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12月某日、我々ジャイリサオンライン運営チームは渋谷にいた。
渋谷といえば日本三大奇祭の一つ「軽トラック横転カボチャ大王祭」でお馴染みの危険な街だ。
渋谷に行った事のない人はメトロシティを想像していただければ おおよそどの様な街であるか解ると思う。

一般的な渋谷のイメージ

何故我々がそんな危険な街に降り立ったのか?そう、人の金で美味い肉を食うためだ。
我々はこの野望実現の為、皆様から恵んでいただいたサブスクリプションやドネーションには一切手をつけずに運営を続けてきた。
月に一度 反省会と称してチームで酒を呑む事はあったが焼肉資金に手を着ける事は出来ない為、格安居酒屋ばかり巡っていた。
酷い時は駄菓子屋バーなる店に入り駄菓子のみで酒をすすった。
いや普通に美味しいお店に行った時もあったけど、なんかこう苦労話みたいなのがあった方がエピソード的にも盛り上がるから。
そんなこんなでこの日、我々は遂に人の金で美味い肉を食べることとなったのである。

お店選びは我らがジャイダル(以下ジャイ)に一任していた。
彼は意外と(?)お洒落なお店や美味しいお店のチェックに余念がない男なのである。
過去にもジャイに連れられてオシャレカフェで一緒にお茶をしたことがあるが、見たところ他に男同士でお茶をしている客はいなかった。
良いお店だったが正直浮き気味だったあの日、あれは何の下見だったのだろうか。

まあそんなアレなのでジャイのお店選びには全幅の信頼を寄せていた。
コストパフォーマンスに何より拘るジャイと自由に使えるマネーが起こすケミストリー的ないい感じの相互作用に期待する我々はウキウキしながら店を目指すこととなった。
決して「え、ここから20分くらい歩くの?もうその辺の焼肉屋でよくない?」などと思う不届き者はいなかった。

青山方面にしばらく歩くと辺りは目にも眩いブランドショップなどが目立つようになってきた。
店から出てきた脂っこいおじさんが綺麗めな女子にプレゼントを渡しさり気なく身体に手を回し歩いているのを見た。全ての人類に幸あれ。
お犬様用のトリマー店などもあった。値段を見て「オレを飼うほうが金かからないんじゃないか?」とか思った。格ゲーの相手とかも出来るし。

ともあれ すぐそばにメトロシティがあるとは思えない きらびやかな街並みに我々の期待は更に高まった。渋谷駅近辺では落ちてるハンバーガーや吐き捨てられたチューインガムくらいしか食べるものはないかもしれないが、ここまで来れば脂っこいおじさんが綺麗めの女子とお食事をする店があっても不思議ではない。

我々はあまり飲食店は見当たらない道を歩き続けた。空腹感と寒さ、やや登り気味の道が我々の精神をいい感じに削りつつあったが、遂に一軒の店が我々の視界に入った。
「いきなりステーキ」
アンタ、まさか?!

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